HOME | Karakoro Expedition | KARAKORO EISA in Canada 2016


 日本ではエイサーを15年間やってきました。沖縄の一万人のエイサーというイベントに参加したり、国立ハンセン病療養所「愛楽園」にて演舞交流会も行いました。2010年の沖縄で開催された「全国エイサー大会」では準グランプリ賞を頂きました。本土でもエイサーを披露したり、年に一度エイサー以外の舞台の公演を行っていて、今年はミュージカルで宮沢賢治作『風の又三郎』を公演しました。
 カナダのライアソン大学で2009年、2010年と演舞を披露しました。ナイアガラ・オン・ザ・レイクのミュージックフェスティバルでは今年で6年目の出演になります。ウィニペグのマニトバ日系文化センターによるウィニペグアートギャラリーでの公演は今年初めてになります。私たちのグループの特徴は、5歳半の子どもから60歳をすぎた大人まで様々な年齢の人々がいるということです。そして大阪を拠点に活動をしています。




 沖縄は中国や朝鮮、日本と貿易をして栄えた時代があり、チャンプルーの文化です。「チャンプルー」とは沖縄の言葉で「ミックス」という意味です。オリジナルの文化を作っていった沖縄と同じように、沖縄から刺激を受け本土の私達も新しいエイサーを作っています。

 今回、私達は沖縄と東北をつなげてみました。なぜなら、皆さんもご存知の2011年に起きた東北の大震災の被害では、5年経った今も復興作業は続いているからです。
宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ(I will not give in to the rain)」という詩は皆を励まし、今も東北の人、日本の人の心に宮沢賢治がいるのです。

 宮沢賢治は東北岩手県を「イーハトーブ」と呼びました。宮沢賢治は、今から119年前に生まれました。イーハトーブでは、自然も人間もあらゆることが平等であることが可能です。イーハトーブではもし心を改めさえすれば、どんな罪や悲しみでさえ清くきれいに輝きます。

 何よりも、戦争で住民の4人に1人が亡くなった沖縄とそして東北の地に思いを馳せ、戦争のない、子ども達の上に爆弾が落ちない世界と、一日でも早く東北にイーハトーブが戻り、イーハトーブが世界のあちこちにできることを祈って踊ります。

 演舞の内容は、龍舞、獅子舞、からころのオリジナルの曲も入った創作エイサー、伝統エイサーです。さらに、今回は宮沢賢治作『雪渡り』の世界をエイサーで表現します。

松井 洋子



・ナイアガラ・オン・ザ・レイク

1840年代に建てられたイギリス風の歴史ある建物が今も多く現存する美しい街です。毎年4月から11月の間、演劇祭「ショー・フェスティバル(Shaw Festival)」が開催される演劇の街でもあります。
 毎年行われる音楽祭「ミュージック・ナイアガラ」に招かれたことを私たちは誇りに思います。



・JCAM(マニトバ日系文化協会:Japanese Cultural Association of Manitoba)

 2013年、マニトバ日系カナダ市民協会(MJCCA)とマニトバ日系カナダ人文化センター(MJCC)が合併して、マニトバ日本文化協会(JCAM)が生まれました。マニトバ州の日系カナダ人を代表する、非営利で慈善目的の組織です。
 JCAM は、マニトバ日系文化センターの管理と維持に責任を持ち、ボランティアによる委員会と協会会員により、コミュニティのための文化的・教育的活動を行なっています。JCAMの企画するプロジェクトは、日系カナダ人社会のさまざまな活動をカバーするだけでなく、コミュニティの外にいるカナダ人に対しても広く働きかけています。JCAMが行なう活動やプログラムやサービスは、英語と日本語の両方で提供されています。日本人および日系カナダ人の芸術、音楽、文化、遺産、歴史について、一般のコミュニティに伝え、人々の教育に資するためです。その一方で、日本語学校を経営し、日本人のための公立学校プログラム(マニトバ日系文化センターで開講されている小学生向け文化プログラム)を実施しています。




Photo by Atsuko Kobasigawa

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