HOME | Karakoro Expedition | KARAKORO EISA in Canada 2015


 日本ではエイサーを14年間やってきました。沖縄の一万人のエイサーというイベントに参加したり、国立ハンセン病療養所「愛楽園」にて演舞交流会も行いました。2010年の沖縄で開催された「全国エイサー大会」では準グランプリ賞を頂きました。本土でもエイサーを披露したり、年に一度エイサー以外の舞台の公演を行っていて、今年はミュージカルで宮沢賢治作『風の又三郎』を公演しました。
 カナダのライアソン大学で2009年、2010年と演舞を披露しました。ナイアガラ・オン・ザ・レイクのミュージックフェスティバルでは今年で5年目の出演になります。トロントの日系文化会館では今年で3年目の出演になります。私たちのグループの特徴は、4歳半の子どもから60歳をすぎた大人まで様々な年齢の人々がいるということです。そして大阪を拠点に活動をしています。




 沖縄は中国や朝鮮、日本と貿易をして栄えた時代があり、チャンプルーの文化です。「チャンプルー」とは沖縄の言葉で「ミックス」という意味です。オリジナルの文化を作っていった沖縄と同じように、沖縄から刺激を受け本土の私達も新しいエイサーを作っています。

 今回、私達は沖縄と東北をつなげてみました。なぜなら、皆さんもご存知の2011年に起きた東北の大震災の被害では、4年経った今も復興作業は続いているからです。
宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ(I will not give in to the rain)」という詩は皆を励まし、今も東北の人、日本の人の心に宮沢賢治がいるのです。

 宮沢賢治は東北岩手県を「イーハトーブ」と呼びました。宮沢賢治は、今から119年前に生まれました。イーハトーブでは、自然も人間もあらゆることが平等であることが可能です。イーハトーブではもし心を改めさえすれば、どんな罪や悲しみでさえ清くきれいに輝きます。

 何よりも、戦争で住民の4人に1人が亡くなった沖縄とそして東北の地に思いを馳せ、戦争のない、子ども達の上に爆弾が落ちない世界と、一日でも早く東北にイーハトーブが戻り、イーハトーブが世界のあちこちにできることを祈って踊ります。

 演舞の内容は、龍舞、獅子舞、からころのオリジナルの曲も入った創作エイサー、伝統エイサーです。さらに、今回は宮沢賢治作『風の又三郎』の世界をエイサーで表現します。



・ナイアガラ・オン・ザ・レイク
 1840年代に建てられたイギリス風の歴史ある建物が今も多く現存する美しい街です。毎年4月から11月の間、演劇祭「ショー・フェスティバル(Shaw Festival)」が開催される演劇の街でもあります。
 毎年行われる音楽祭「ミュージック・ナイアガラ」に招かれたことを私たちは誇りに思います。


・JCCC(日系文化会館:Japanese Canadian Cultural Centre)
 日系文化会館設立の構想は1950年代に始まり、日系一世、二世達が自分達の家や財産を抵当に入れて集めた資金を元に、1963年に完成を見ました。設立の主な目的は、1) コミュニティの人々に集いの場を提供する。そして、2) 無知と偏見のために、日系人を戦争中に強制収容所へと追い込んだ当時のカナダ人達に、日本と日本文化を紹介し理解してもらう、という切実なる思いからでした。
 日系文化会館は様々な日本関連プログラムを主催し、多くの人々に日本文化を紹介しともに分かち合う機会を提供している非営利慈善団体です。1964年の会館創立以来、コミュニティの憩い場として、そして長年築き上げられてきた日系カナダ人の歴史文化を多くの人々に紹介してきました。そして活気ある重要なコミュニティ団体としてカナダ全土で広く認識されています。そのような場に3年連続して舞うことをとても光栄なことと感じています。


                                       松井 洋子



Photo by Dave Ohashi and Matthew O'Mara

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