KarakorStage 2008
ゴブリン
自由であるために、私たちにできること
松井洋子
たとえば、学校や仕事に行くのがあたりまえだったのに
ちょっとしたきっかけで家から出られなかったり
自分でもびっくりするほどの憎しみがわき起こってきてキレてしまったり・・・。
今まで気づかなかった自分の中の激しい感情に驚いたり、うろたえます。
何かのきっかけで無意識の闇から浮かび上がり
それをないかのように押さえれば押さえるほど膨れあがる得体の知れない感情。
それは怪物、つまりゴブリンのようなもの—。
そんな相反する気持ちにふれ、その葛藤を見据えながら
自分の内なる気持ちをなだめ癒し、折り合わせていくことの大切さを感じつつ
この芝居を演出し稽古にはげみました。