からころではエイサーを14年間やってきました。沖縄の一万人のエイサーというイベントに参加したり、国立ハンセン病療養所「愛楽園」にて演舞交流会も行いました。2010年に沖縄で開催された「全国エイサー大会」では準グランプリ賞を頂きました。
カナダでは、ライアソン大学で2009年、2010年と演舞を披露しました。ナイアガラ・オン・ザ・レイク※1のミュージックフェスティバルでは今年で5年目の出演になりました。現地の方からは、「ミュージックフェスティバルのハイライトになっている」と言って頂きました。トロントの日系文化会館では今年で3年目の出演になりました。どちらの公演も観客の皆様から温かい拍手をいただきました。
JCCC※2(日系文化会館)の館長、ジェイムズ・ヘロン氏からの感想を紹介します。
松井 洋子
私がからころのエイサーを紹介すること、エイサーを通して沖縄の文化をカナダじゅうに伝えることをお手伝いできて、本当に楽しかったです。沖縄には、ユニークで活気に満ちた文化、そしてふだんお付き合いしている日本人の人たちのものとは違った多くの伝統があることが分かりました。
エイサーを通じて、日本から現れてきた文化の豊かさ、深さ、多様さを感じました。また、エイサーが「生きた」進化発展する芸術様式をもっていることは興味深く思いました。私たちはこの3年間からころが常に何か新しいもの、想像をかきたてるようなものに挑戦しているのも目にしました。
そしてからころ会は、本当にすばらしいグループです。親切で思慮深く、公演の前には小林ホールのすみずみまできれいにしてくださいました。観客として来られる人たちへの尊敬の印なのでしょう。みなさんは、私がもっとも感服している日本人の気質をたくさん示しているように、私には感じられました。---他人のことを感じる感受性、協調性、しつけ、尊敬、そして平和を志向する気持です。松井さんは、そこに、この公演における「魔法(magic)」の大きな部分となっている創造性という要素を加えています。
私たちが、日本人の方にも日本人でない方にも、わくわくする、教育的でしかも楽しめる体験を提供できることはJCCC の任務の大切な部分であり、それは私たちの大いに役に立ちます。
からころのみなさんに感謝の意を表します。
ジェイムズ・ヘロン
※1 ナイアガラ・オン・ザ・レイク
1840年代に建てられたイギリス風の歴史ある建物が今も多く現存する美しい街です。毎年4月から11月の間、演劇祭「ショー・フェスティバル(Shaw Festival)」が開催される演劇の街でもあります。そして、毎年夏になるとナイアガラ・サマー・ミュージック・フェスティバル(Music Niagara)が開催されます。この音楽祭はアーティス・バンカス氏、クリストファー・ブレイク氏の主催のもと始まりました。カナダ国内外から音楽家、パフォーマーが招かれ、期間中には様々なジャンルの音楽を楽しむことができます。
※2 JCCC(日系文化会館:Japanese Canadian Cultural Centre)
日系文化会館設立の構想は1950年代に始まり、日系一世、二世達が自分達の家や財産を抵当に入れて集めた資金を元に、1963年に完成を見ました。設立の主な目的は、1) コミュニティの人々に集いの場を提供する。そして、2) 無知と偏見のために、日系人を戦争中に強制収容所へと追い込んだ当時のカナダ人達に、日本と日本文化を紹介し理解してもらう、という切実なる思いからでした。
日系文化会館は様々な日本関連プログラムを主催し、多くの人々に日本文化を紹介しともに分かち合う機会を提供している非営利慈善団体です。1964年の会館創立以来、コミュニティの憩い場として、そして長年築き上げられてきた日系カナダ人の歴史文化を多くの人々に紹介してきました。そして活気ある重要なコミュニティ団体としてカナダ全土で広く認識されています。
・Over the Rainbowメンバーによる龍舞
・大獅子・子獅子・龍舞
・前ぬ浜
・渡りぞう〜瀧落菅撹
・ミルクムナリ
・安里屋ユンタ
・天ヨー節
・唐船ドーイ
宮沢賢治作「風野又三郎」より3曲
・どっどど どどう
・うな誰だぁ?
・サイクルホール
・童神
・さとうきび畑
・じんじん
・イーハトーブのカーニバル
・下駄ップ
・コーラス「川の流れのように」
入場料:2,000円(税込)
・会場 ピッコロシアター中ホール
兵庫県尼崎市南塚口町3-17-8
TEL.06-6426-1940
・主催/お問い合わせ先
一般社団法人からだとこころの出会いの会
〒532-0011
大阪市淀川区西中島6-6-17-201
TEL.06-4806-4355/080-5302-8463
FAX.06-4806-4356