- 8月10日 トロント 日系文化会館(JCCC)
- オープニング
- 大獅子・子獅子・龍舞
- 星めぐりの歌
- 理科の時間の時でした。先生が大きな星図を指して「このぼんやりと白いものが何か知っていますか?」とジョバンニに尋ねました。
- ジョバンニは勢いよく立ち上がりましたが、答えることができませんでした。ジョバンニは北の海へ漁へ行って戻らないお父さんと、病気でずっと寝たきりのお母さんの代わりに朝な夕なに働き、眠くてぼうっとしていたのでした。
- ケンタウル祭
- ケンタウルス座は夏の夕方、南の地平線にある星座で、太陽にもっとも近く、下半身が馬で上半身は人間です。子ども達が大好きな星祭りです。
- 汽車は走る
- 病気のお母さんのために牛乳をもらいに行ったジョバンニは、ザネリというクラスメートに会いました。ザネリはジョバンニのお父さんが密猟で監獄に入っていると言わんばかりにいつものように「ラッコの上着が来るよ」とジョバンニをからかいました。ジョバンニの胸はさっと冷たくなり、夢中で走って街とは反対の丘の上に行き、草むらに倒れ込みました。遠い野原から汽車の音が聞こえてきました。
- 銀河ステーション
- どこかで「銀河ステーション、銀河ステーション」と声がしたかと思うと辺りがぱぁっと明るくなりました。
- 気がついてみると少年ジョバンニは小さな列車の中でした。目の前には友達のカムパネルラがいました。二人の銀河鉄道の旅の始まりです。
- 鳥捕りの歌
- 鷺、鶴、雁、白鳥といった鳥を捕まえるのが商売の鳥捕りが、天の河原の上に立って両手を広げていたかと思うとあっという間に列車の中です。戻って黄色な鳥の足を軽くちぎってカムパネルラとジョバンニに差し出しました。それはチョコレートよりもっと美味しかったのです。
- サウザンクロス
- いろいろな人と出会いながらカムパネルラとジョバンニは白鳥座、蠍座の駅を次々と通り、銀河鉄道の旅を続けました。
- しかし乗客たちとも別れの時がやってきました。天上へ向かう駅、サウザンクロスです。みなはカムパネルラとジョバンニを残して天上へ向かって歩いていきました。
- 銀河鉄道の夜
- 「カムパネルラ、ぼくたち、どこまでも一緒にいこうね。僕たちしっかりやろうね。」と言ってジョバンニが振り返って見ると、そこにはもうカムパネルラの姿はありませんでした。カムパネルラはクラスメイトのザネリを助けるために、川に飛び込み、死んでしまったのでした。ジョバンニは胸をうって叫び、もうのどいっぱい泣きました。ジョバンニは思いました。カムパネルラはさそりが祈ったように人の幸せのために死んだんだ。ぼくもカムパネルラのように、きっとほんとうの幸せを探しにいくよ。
- じんじん
- 「じんじん」とは沖縄の方言で「ほたる」のことです。ほたるは澄んだ川の中でだけ育ちます。そして闇夜に綺麗な美しい光を放つのです。日本人は初夏の宵闇を群れ飛ぶほたるが本当に好きです。
- ほたるが生息できる自然環境を守りたいという願いがこもった、ロック調にアレンジした音楽でのエイサーです。
- 安里屋ユンタ
- 有名な親しみやすいメロディーで、沖縄だけでなく日本中の誰もが知っている歌です。沖縄が琉球王朝だったころ、日本本土の権威者が美しい女性をものにしようとしました。それを拒否した娘のお話です。
- テンヨー節
- 豊作を喜ぶ祭り歌です。
- 唐船ドーイ(とうしんどーい)
- 琉球王朝の時代にアジア各国に、いろいろなものを運び、得てきました。沖縄のチャンプルー文化を生んで、今も沖縄でみんなに親しまれています。
- イーハトーブのカーニバル
- 宮沢賢治が岩手県のことをイーハトーブと言っていますが、イーハトーブでは、人も樹も山も川もいっさいが平等です。人間の勝手な行動や理屈は厳しく拒み、イーハトーブを愛して心を改め、自然のルールをきちんと守れば、罪や悲しみでさえ聖く美しく輝く場所だと主張します。昔懐かしい下駄を履いての演舞です。
- アンコール 下駄ップ
- 日本の伝統的な履物の下駄を使ってタップダンスを披露します。下駄も楽器になり、リズムを刻みます。