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 “僕たち風のことを悪く言う前に


        自分たちのほうで気をつけりゃいいんだよ”




これは宮沢賢治初期作品『風野又三郎』の中のことばです。
 九月一日の朝、山の分教場に見知らぬ変な子がやってきました。この変な子は風野又三郎で、先生の目には見えないらしいのです。あくる日から毎日栗の木の下で子どもたちにいろいろ見聞談を語って聞かせます。それらは風についての科学的なお話です。その中で、風野又三郎にしずくを落とされたり傘を壊されたりと、いたずらをされた子が「風など世界中に無くていい!」と叫びました。又三郎は「僕だっていたずらはするけれど、いいことはもっと沢山するんだよ、松の花でもやなぎの花でも草綿の毛でも運んで行くだろう。稲の花粉だってやっぱり僕らが運ぶんだよ。それから僕が通ると草木はみんな丈夫になるよ。悪い空気も持って行って、いい空気も運んで来る。」と返しました。
 ニュースで観測史上初とか、観測史上最大など、異常気象が伝えられています。昨年フィリピンを襲った風速70mによるスーパー台風が日本に上陸しても不思議でないと言われています。確実に台風は毎年増え続け、大洪水がひんぱんに起こり、世界中で災害が相次いでいます。
 私達人間が呼吸することによって出す二酸化炭素を、森や林が呼吸するときに取り込み、そして酸素を私たちに供給し、大気中のバランスをとってきました。最近そのバランスが大きく崩れています。自動車や工場のガスの大量の使用により、そして森や林を伐採することで、二酸化炭素−CO2の量が増し、地球温暖化が深刻な問題になってきています。海水の温度が高くなり、海が膨張し高潮が増え、消えゆく島々も増えています。そして雨が降りやすいところではより雨が降り、乾燥しているところでは干ばつを起こしています。
 このままCO2を減らすためのなんの対策も取らなければ、海に魚すら存在しなくなると言っている専門家もいます。私は気象についてもっと知ることが必要だと考えました。
 今私たちは何を気をつければいいのか?何ができるのか、この地球を守るためにどんな工夫をすれば良いのだろうかと思い舞台を作ってきました。






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