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 2023年8月にトロントの日系文化会館(JCCC)にジョイ・コガワさんを招き、「Naomi’s Tree」を披露しました。ジョイさんは「作品に魅了され、感動した」と涙で真っ赤にした目で語ってくれました。
 キャサリン・イシノさんが「Naomi’s Tree」の舞台を記事にして、「イスラエルやウクライナのような数え切れないほどの無意味な紛争、そして地球規模の気候変動など、今日の地球の状況を考えれば、舞台のことばは祈りにふさわしいものでした。」との文章を寄せていただきました。
 ジョイさんが表現した「完全なる愛」を表現したいと私は強く思い、作品をリメイクしました。
 舞台をやることは私達にとっての非暴力の戦いです。人権を守り自由であるための私達の闘いです。ジョイさんのことば通り、どんなひどいことが世界で起ころうが、最後には愛が勝つ、と信じる私達からころの意志です。
 からころを始めて44年になります。絶え間なくからだに取り組んできた私達が、主人公のナオミ以外は虫や動物というファンタジーの世界を作ります。

松井 洋子


STORY
 朝日の昇る桜の咲き誇る国は、いくつもの戦いを繰り返し日本と名付けられました。
 その後、アジアに位置していた日本は、文明国の仲間入りをしようと清と戦争を引き起こし、ロシアとも戦争を始め、貧しくなり、多くの日本人が仕事を求め、外国へ移り住みました。
桜の種を携えた一人の花嫁がカナダに行き、その種から桜の木が育ち、美しく可愛らしい家で男の子と女の子を出産しました。女の子はナオミ、男の子はスティーブと名付けられました。
ナオミが5歳の頃、お母さんが、病気のおばあさんを日本に見舞っている時、日本とカナダの戦争が始まりました。
カナダではナオミ達は敵国とみなされ、家も学校も何もかも奪われた上、収容所に送られ、そしてカナダのあちこちを転々としました。
お母さんは日本で原爆にうたれて、ナオミに連絡がないまま亡くなりました。
 戦いに傷ついた桜の木はナオミを待ちながら祈りました。


May the world be safe.          世界が平和でありますように。
May the world be kind.          世界が優しくありますように。
May the world forever — Be our home.  私達のふるさと ― 世界が永久でありますように。



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