KARAKORO STAGE 2016 公演メッセージ of karakoro2018


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  たとえからだをさかれても、狐の生徒はうそ云うな。
  たとえこごえて倒れても、狐の生徒はぬすまない。
  たとえからだがちぎれても、狐の生徒はそねまない。

 これは宮沢賢治が100年近く前に教えている生徒たちを狐小学校の生徒たちにたとえて伝えたことばでした。
・ 「うそを言わない」は正直で誠実であることがどれくらい人間にとって大切。
・ 「ぬすまない」は、どんなにまずしくても、ひそかに他人のものを取って自分のものにするのはいけない。
・ 「そねまない」は、自分より勝っている者を妬み、憎み、嫉妬するのではなく、どのような相手でもその人に思いをめぐらす、思いをはかる気持ちこそが良い人間関係を育てること。
 私は子供たちだけでなく大人こそがこの「うそを言わない」「ぬすまない」「そねまない」が大切なのだと思いました。

 カチンカチンに凍って道も田畑も一面白銀の世界の中で、冬の間家の中にこもりきりの子どもたちが外へ飛び出し、狐と出会い、人間の思い込みをとっぱらい、交流した中で「うそを言わない」「ぬすまない」「そねまない」ことを学ぶこのお話がとても好きです。そしてこれらのことばがわたしたち大人も子供たちのすきとおったほんとうのたべものになることを願って舞台のために稽古を重ねてきました。
 そして私はたくさんの協力を得て、雪渡りの透明で清純な世界と子どもたちの心を美しく繰り広げられる舞台づくりにはげんできました。


松井 洋子



今年も新しいミュージカルが出来ました。
―『かわいらしく』―

 僕にとっていつも動き出しのテーマを考える時に「何にしようか?」と悩んでしまいます。
 今回も例年通りにテーマを何にするかで四苦八苦しているところに演出家から「狐と子供たちのやりとりをかわいらしい音楽で表現してほしいな」というそれはぼくにとってはまるで天からの救いのような言葉でした。すぐさまテーマを『かわいらしく』と決めたのでした。
 これもいつもの事ですがテーマが決まると制作には突然勢いがつくもので資料集めにも活気が出てきます。僕の音楽の原点であるクラシックからジャズ・ブロードウェイ、はたまたヨーロッパの民族音楽などに至るまで、あらゆる音楽がものすごい勢いで僕の脳裏に浮かび上がってきました。
ということでかわいらしさとともに小さくて美しさを盛り込みからころのメンバーの顔を思い浮かべながら、作品は14曲、次々と順調に生まれていきました。
 今年の音楽は大人の狐は人をだますという思い込みとは関係なく狐と子どもたちの間に生まれた絆を僕なりに『かわいらしく』を表現した音楽になっていると思います。


松井 学



 からころとの舞台づくりはいつも楽しい時間です。今年も例外ではありません。メンバーの創造的なエネルギーと懸命に取り組む姿は私をおおいに刺激します。松井洋子さんのリーダーシップのもとで、からころの音楽、演技、ダンスのスキルは高いレベルへと上がってきています。ですから、からころとの舞台づくりは自然とワクワクしたものになります。もちろん、松井学さんオリジナルの曲の楽譜が作品のハイライトと言えます。振り付けのインスピレーションは主にそこから得ています。今回の作品「雪渡り」では、冬の森や林のイメージと形を創り出すために、ゴザを使いました。ゴザは、一枚の紙を折り紙を折るように動かしいろんな木や景色を作ることができます。その簡素で日常的なゴザは、からころメンバーによって、芸術的表現のための手段に変わりました。



I always enjoy my time working with Karakoro and this year is no exception. Their creative energy and hard work are inspiring. With Matsui-san's leadership Karakoro's musical, acting, and dancing skills are at a high level so, naturally, it's exciting to perform with the group again. Of course, Gaku-san's original score is a highlight of the production and a major source of choreographic inspiration. For this project, Snow Crossing, I used goza mats to create images and shapes of the winter woods and forest. The mats behaved like large sheets of paper for origami-like movements to express various kinds of trees and scenes. The members transformed a simple, everyday object into a vehicle for artistic expression.


Jeff Moen

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 2012年10月に生活介護施設、オーバーザレインボーがオープンし、開所から3年半が経ちました。メンバーも徐々に増え、にぎやかな雰囲気の中、毎日のプログラムを楽しんでいます。
 からだとこころの出会いの会のメンバーから指導をうけ、支えられながら、音楽、からだ、絵画・造形、ダンス、龍舞といった芸術に取り組んでいます。特に、わくわくアートと呼ばれている絵画・造形のプログラムは人気があり、にじみ絵の世界を楽しんでいます。これまでは絵が苦手だと思っていたメンバーも、生き生きとした表情でのびやかに描き上げています。メンバーが描いた作品は、これまでにYWCAシャロン千里での「なごみ展」に出展しています。今年で4度目の出展となりました。また、2013年に開催されたBiG-i Art Collection 2013にて、中谷健人さんの「車庫」という作品が入選しました。
 また、それぞれが生活の自立に向けて、食事作りや掃除、入浴といった生活の基盤となることもスタッフと一緒に取り組んでいます。昼食用の買い物も昔ながらの市場で店の人と会話弾ませながら、ピクニックのように楽しんでいます。毎日の昼食も全員で作っています。料理への取り組みも意欲的で、それぞれのペースで上達し、そのことをみんなで喜び合っています。
 社会とのつながりの中で障害者も健常者も一緒に笑いあい、感動し、成長していける。そんな場にますます成長しています。
 今年で4年目となるピッコロシアターでの舞台では「幻燈会 前編」、「ひるはカンカン日のひかり、よるはツンツン月あかり」、「幻燈会 後編」、「閉会の辞」のシーンにメンバーがスタッフとともに出演しています。


スタッフ一同


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